七、お手入れで住まいに艶を

無垢の木、漆喰、大谷石などの自然素材は、肌触りや香りが心地よいですが、永く維持するには、お手入れも重要です。
しかし現代、合成素材に囲まれ暮らしている人は多く、お手入れが分からず、不安に感じるかもしれません。また、植物は好きだけれど手間はかけたくない、という方もいらっしゃいます。

そこで設計の工夫を重ねれば、その後のお手入れは楽になります。
床や壁や天井に用いる自然素材は自分でお手入れできるものを、
汚れやすい所は、汚れが目立ちにくく、簡単に掃除できるものを、
窓や換気扇は、身長に合わせて手の届きやすい位置と大きさに、
濡縁の無垢の杉床が腐りにくいよう、庇は深く、
庭には成長が遅い木々、雑草が生えにくいグランドカバーを・・・

私たちは工夫を積み重ねることで、お手入れしやすい住まいを設計します。

お手入れのコツやタイミングとは？
私たちも、自ら設計した住まいで当初は戸惑いましたが、つかみました。

浴室の壁のサワラや水栓は、風呂上がりにサッと拭き取れば、カビも水垢もつきません。
無垢の杉のフローリングは凹んだら、すぐ濡れたティッシュを当てれば、元通りになります。
2014年竣工後の現在も綺麗なまま、さらにツヤが出てきました。

また、住まいの点検を定期的に継続することも重要です。
一般的にお引渡し後の点検は、工務店で10年間（有料の場合も）、設計事務所では２年間ですが、私たち市中山居は、一生毎年お邪魔し、正しい使い方、お手入れ方法、そのタイミング等をアドバイスしています。

日々のお手入れで、お肌もツヤとハリがでるように、住まいと庭にもツヤを与え、ハリのある暮らしをしませんか？