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五、コストは上げず、品を上げる

せっかくの住まいづくり、
人はついつい多くのことを
求めてしまいます。

のびのび暮らせる広さ、
最新設備による便利さ、
こだわりの素材、
落ち着いた空間・・・

でも予算は限られています。
どう割り振れば、
快適で心地よい住まいが
実現できるのでしょうか?

せっかくの住まいづくり、
人はついつい多くのことを
求めてしまいます。

のびのび暮らせる広さ、
最新設備による便利さ、
こだわりの素材、
落ち着いた空間・・・

でも予算は限られています。
どう割り振れば、
快適で心地よい住まいが
実現できるのでしょうか?

限られた予算
どう割り振る?

ちなみに世間では、予算をどう割り振っているのでしょうか?
基本的に、耐久性が求められ、後から手を加えることが難しいものを優先します。
言い換えれば、後で付け足したり、交換できるもの、寿命が短く交換頻度の多いものは、優先順位が低くなります。
1.構造、外壁、屋根
2.窓、断熱材、外装
3.内装
4.駐車場、ウッドデッキ、植栽などの外部空間
5.設備
しかし、求めるものは人それぞれであるように、優先順位も人それぞれです。

私たち市中山居は、丁寧で細やかに気を配りながら、
仕立ての良いシャツのように、費用対効果の高い住まいを設えます。
費用対効果の高いとはどういうことでしょうか。

私たちが設計した住まいを見学にいらした方は、
建物の工事費が予想より安いとおっしゃる方もいます。

その秘密は、コストにメリハリをつけたり、
素材の選び方と引き立て方であり、
スッキリと見える収まりであり、
設備機器を目立たない場所に配置したり…
様々な工夫を凝らしているからです。

上質だけど
高価ではない

上質だけど高価ではない、メリハリのある費用つかい

「心自閑」のお客さまも、ご本人が望んでいるような上質な自然素材の住まい、茶室も備えた住まいが、ご本人の出せる予算でできないのではないかと危惧していらっしゃいました。
資金計画のご相談や土地探しからご一緒させていただき、数十回の打ち合わせを重ね、
お客さまが大切にしていることを1つ1つ紐解き、丁寧に設計に落とし込んでいきました。

リビングの窓は、お客さまの強いご要望もあり、意匠面と機能面を兼ね備えた木製建具を設計しました。そのかわり、他の部屋の窓はアルミ樹脂複合サッシにて、採光、通風、眺望に配慮して適切に配置にし、コストをおさえました。

安心して暮らせることも大切にして、耐震性能を高めていますが、システムキッチンや浴室乾燥機など、高価な設備を入れていません。水回りの水栓やユニットバス等の設備も一般的なものを採用しています。

そのかわり、デザインと使い勝手がよいものを厳選しています。ソファに張る布選びも取り寄せた150種以上のサンプルから、お客さまと3時間かけ、内装、お客さまのご実家から持込む箪笥に似合う色・柄・素材感のものを選ぶなど、美しさを保つために手間は惜しみません。

このように、予算、快適さ、心地よさの最適なバランスをお客さまと一緒に追い求めました。その結果、お客さまのお友だちには「避暑地のホテルのよう」と驚かれるような住まいに仕上がりました。もちろん予算内に収まり、「こんな住まいが持てるなんて、夢にも思いませんでした」とお客さまに喜んでいただいています。

いたずらに高級なものだけを使うのではなく、予算をかけるところ・おさえるところのメリハリをつけることが大切です。

また仕立てのよいシャツは縫い目まで作り込まれているように、建材と建材が取り合う細部の「収まり(おさまり)の丁寧さ」も大切です。写真では分かりませんが、実際に訪れれば、空間の品の高さを「体感」できます。

建具の枠の周りは、余計な線を減らてスッキリと、
2枚の吊り障子は、閉めるとコーナーでピッタリと、
絹のようにきめ細やかな漆喰壁(押さえ)が描く、滑らかな光と影の移ろい

もちろんこれらは、腕の良い職人さんなしでは実現できません。
設計図を詳細まで書き込むだけでなく、現場には上棟したら週1回以上通い続け、現場監督さん、大工さん、職人さんと密に話し合ってお互い知恵を出し合うこと、
これも品を上げる重要なポイントです。

私たちは、コストを上げずに品を上げる手間暇を惜しみません。